第28章 福田さん、説明してくれませんか

切羽詰まった瞬間、福田祐衣は勢いよく頭を後ろに反らし、背後の宮本陽叶の鼻に強烈な頭突きを見舞った。

脳内で警鐘が鳴り響いたのか、宮本陽叶は咄嗟に顔を背け、ようやく目の前の状況に対して理性がいくらか戻ってきたようだ。

「福田……祐衣か?」

福田祐衣は希望の光を見た思いで、必死に頷いた。

「そうよ、私よ! 宮本陽叶、早く離して!」

「もうすぐ人が来るわ! 早く別の部屋に移らないと!」

背後の気配がふいに静まり、聞こえるのは荒い熱のこもった息遣いだけになった。

「宮本陽叶!?」

福田祐衣は心中で悲鳴を上げながら、力任せに宮本陽叶を突き飛ばした。幸い、今回は何とか彼を引き剥がすことが...

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